実家がゴミ屋敷に!片付け方法や今後の対策を解説

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実家 ゴミ屋敷

2020年から世界的なパンデミックとなっているコロナウイルス。

わが国でも緊急事態宣言が複数回発令され、外出を控える動きが顕著です。

なかなか実家に帰るといった機会も失われてしまっているのではないでしょうか?

久しく帰っていない実家に久しぶりに帰宅するといつの間にか実家がゴミ屋敷みたいになっているケースが見受けられます。

実家がゴミ屋敷となっているとさまざまなリスクが発生しますので、すぐにでも解消したいアクシデントといえるでしょう。

この記事では、実家がゴミ屋敷となった場合のリスクや、ゴミ屋敷となってしまう要因。

ゴミ屋敷の片付け方といった点を詳しく解説します。

実家がゴミ屋敷化した場合のリスク

まずは、実家がゴミ屋敷となった場合のリスクを考えてみましょう。

特に大きな問題がなければ実家がゴミ屋敷となっても早急な対策は必要ではないかもしれません

しかし、実家がゴミ屋敷と化すことでさまざまなリスクが降りかかってきます。

ゴミ屋敷となった場合のリスクについて解説しましょう。

(1)健康被害が起こるリスク

まず頭に浮かぶリスクとして健康被害が起こるリスクが考えられます。

ゴミが部屋のいたるところにあるわけですから、ホコリやカビなどが発生していてもおかしくありません。

ホコリやカビは、人間の気管支に大きなダメージをもたらします。

喘息や気管支炎などを引き起こすリスクが大幅に上昇するでしょう

また、害虫の発生も十分に考えられます。

ゴキブリやダニ、ねずみなどの発生も健康被害を引き起こす要因に挙げられ、病原菌をゴミ屋敷となっている実家にまき散らしているかもしれません。

ゴミ屋敷と化した実家に住んでいると、通常では考えにくい病気を引き起こす可能性も考えられます。

(2)火災が起こりやすくなるリスク

火災も注意すべきリスクとして挙げられます。

特に注意が必要なのがコンセント廻りです。

コンセント廻りにごみやほこりが溜まっているとほこりが湿気を帯び、放電により発火する可能性が考えられます

これをトラッキング効果といい、火災の大きな原因となるのです。

その他にも、ねずみがコンセントを食いちぎり火災が発生する可能性もありますし、たばこなど火の不始末がゴミに引火し火事となることもあるでしょう。

このように、ゴミ屋敷と化した実家では火災のリスクが大幅に高まってしまうといえるのです。

(3)ご近所とのトラブル

ゴミ屋敷と化した家で他に気になることといえば臭いです。

生ごみの強烈な臭いやその他にもゴミが発する臭いにより、ご近所さんの迷惑となることが考えられます

臭いは日常生活において大きな苦痛を生じさせてしまいますので、被害を受けているご近所さんは何とかして臭いを解消したいと考えるでしょう。

そのため、発生源となっている実家に対して強烈な不満を感じますので、大きなトラブルへ発展する可能性も否定できません。

これも大きなリスクへと発展するケースも考えられます。

(4)建物の急速な劣化を引き起こすリスク

ゴミは建物に対しても大きな悪影響を及ぼしてしまいます。

先ほども少し触れましたが、ゴミが溜まることにより湿気がこもってしまいますのでカビの発生や木材の腐食といった事態が起こりかねません。

またゴミによる大幅な荷重により、土台や余計な負荷を実家に与えていることも考えられます。

このような現象は建物を急激に衰えさせてしまう原因となってしまい、劣化が進行してしまうでしょう

同じ築年数でもゴミ屋敷になった家ときちんと管理されている家では耐用年数において大きな開きとなってあらわれることになります。

実家がゴミ屋敷となる要因

なぜ人が住んでいるのに実家がゴミ屋敷となってしまうのか?

今まではきちんと整理されている家だったのにいつの間にかゴミ屋敷のように荒れ果ててしまうのか?

やはり、住んでいる人に原因があるといわざるを得ません。

ここからは、実家がゴミ屋敷となる要因について詳しく解説します。

(1)親御さんの急激な体力の衰え

実家に住んでいるとなると基本的にはあなたの親御さんが住んでいることが多いのではないでしょうか?

年数の経過とともに当然ながら親御さんも年齢を重ねてしまいます。

どんどん体力は衰えてしまうわけですから、今まで片付けられていたものが、片付けられなくなったのかもしれません。

そのためどんどんゴミが溜まってしまい、ゴミ屋敷となってしまうことが考えられる要因のひとつです。

(2)パートナーが亡くなった

親御さんのどちらかが亡くなってしまうことで残されたパートナーが何もかもやる気をなくしてしまうこともあります。

気力がなくなってしまい、片付けするにも億劫となっていつの間にかゴミ屋敷とかしてしまうのです。

特に奥様が亡くなり、旦那さんが残されてしまった場合、今まで奥さんに全て家のことは任せていると、何をしていいかわからずにゴミ屋敷となってしまうケースも考えられます。

これもゴミ屋敷となる要因として挙げられるでしょう。

(3)認知症

認知症になってしまっているかもしれません。

認知症は物忘れだけではなく、正常な判断ができなくなってしまうことも挙げられます。

ゴミを片付けたつもりが片付けておらず、そのままゴミが溜まってしまいゴミ屋敷となってしまうのです。

認知症が原因となると、前述した火災リスクなども大幅に高まってしまうことが想定されます。

ゴミ屋敷となるとリスクが発生しますが原因が認知症となると特に火災リスクが起こりやすくなりますので、何よりも早急に改善したい要因といえるでしょう

(4)もともと片付けが苦手

もともと片付けが苦手だったのかもしれません。

あまり片付けができないと、ゴミを放置してしまい手が付けられなくなりゴミ屋敷となってしまいます。

更に要因で上げた体力の低下なども絡み、さらに片付けができなくなっているのかもしれません。

元々の性格によることが要因にもなるといえるでしょう。

ゴミ屋敷となった実家を片付ける 親の説得方法は

ゴミ屋敷となってしまうと、全くいいことはありませんのでなるべく早急に対処しなければいけないでしょう。

しかし、まだ人が住んでいる状態でしょうから、自分の想い通りに解消できないことも考えられます。

では、ゴミ屋敷と化した実家に住んでいる親をどのように説得すればゴミ屋敷を解消することができるのでしょうか?

ここからは、ゴミ屋敷を解消する親御さんの効果的な説得方法について解説します。

(1)火災になった場合のリスクを話す

いくつかのリスクを解説してきましたが、最も被害を負う可能性があるリスクといえば火災リスクでしょう。

火災リスクは、実家自体が焼失してしまうだけではなく、居住者自体の身体に大きな被害をもたらしてしまうかもしれません。

火災が原因で亡くなってしまうことだって十分に考えられます。

ゴミ屋敷となっていると火災が起こりやすいこと、そして火災が原因でどのようなことが起こってしまうのかを十分に説明し、説得しましょう

(2)少しずつ一緒に片付ける

実家が近ければ定期的に訪問し、一緒に片付けていくのも効果的な方法です

体力が落ちて片付けたくても片付けられないのかもしれません。

少しずつでも解消していくことで、いずれ完全にゴミ屋敷から脱却できます。

(3)健康面での心配を話す

火災リスクの他にも健康面に関するリスクを挙げていました。

特に高齢ともなると身体のいろいろな個所に注意しなければいけませんので、親御さんも健康面を特に気にしているかもしれません。

この場合はゴミ屋敷による健康面でのリスクを十分に話し、今後健康に暮らすためにもゴミを片付けることを説得してはいかがでしょうか?

特に高齢になれば気になる健康面から話してみましょう。

(4)病院で診察してもらうタイミングで話す

先ほどと重複している部分はありますが、病院での診察などのタイミングで話すことも効果的な方法です。

病院に診察に行くということは身体のどこかに不具合があるということです。

このタイミングで、ゴミ屋敷であることの健康リスクを訴えることにより理解を示してくれるかもしれません。

診察は非常に効果的なタイミングといえるでしょう。

(5)引越しを提案する

いっそのこと引っ越しを提案してはいかがでしょうか?

ゴミ屋敷になるということは、実家の管理ができていないということです。

今後のゴミ屋敷になる可能性があるのであれば、もう少しコンパクトな住まいに引っ越すなどの提案を行い、自分たちで管理できる広さの家に住むことも考えられます

実家は売却など現金化する方法をとれば資金面の心配もそういらないでしょう。

引っ越しによるゴミ屋敷の解消も効果的です。

ゴミ屋敷となった実家を片付ける方法

うまく説得ができてゴミ屋敷の改善に取り組むことができるようになった場合、次に気になるのがどのように片づけを行うかといった点です。

ここからはゴミ屋敷となった実家の片付け方法について解説します。

(1)自分たちで片付ける

最もコストがかからない方法は自分たちで片付ける方法です。

親御さんの意向を汲みながら片付けるモノと保管しておくモノの分類もしやすいといえます。

時間は非常にかかるので、すぐに片づけてしまうのは難しいかもしれませんが、時間をかけてゆっくりと片付けできる時間が取れれば、最も安価にすむ方法です。

(2)業者を手配する

業者を手配して一気に片付ける方法も考えられます。

とても自分たちで片付ける余裕がない場合や、すぐにでも片付けしたい場合、費用はかかりますが業者に頼んで片付ける方法が最も効率的です

注意点としては、費用がかかる点と自分たちが保管してほしかったモノまでいつの間にか廃棄されているかもしれませんので、ある程度の分別は必要となってきます

(3)兄弟や親せきの力を借りる

兄弟や親せきの力を借りて片付ける方法も挙げられます。

自分たちだけでは非常に重荷になるけど、あまり費用をかけたくない場合などは、他の人の力を借りて片付けましょう。

兄弟ならばまだいいですが親せきとなると親御さんが嫌がることも考えられます。

事前にしっかりと話し合いを行い理解してもらった上で他の人の力を借りて片付けをしてしまいましょう

まとめ

いつの間にかゴミ屋敷となってしまった実家を見てしまうと精神的にも大きなダメージを負ってしまうかもしれません。

しかし、自分たちの親御さんがまだ住んでいる場合などは、何とか解決しなければ大きなリスクを背負ってしまうことになりますので、ほったらかしにしてはいけません。

きちんとゴミ屋敷となった要因を分析し、解消に向けて自分たちでできる最善の方法を検討しましょう。

親御さんの説得方法や片付けの方法など検討しなければいけないことは多いのですが、是非この記事を参考にしてみてはいかがでしょうか?

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