空き家の外壁塗装は必要?適切な時期も解説

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空き家 外壁塗装

空き家を所有しており、特に使い道がなくそのまま放置しているという人が近年増えています。

空き家にはあまりお金をかけたくないので、放置していると建物が急速に劣化してしまい、活用したいときには建物として利用できなくなっているかもしれません。

特に注意してケアしたいのが外壁の塗装です。

雨風を最も受けている外壁のメンテナンスをしっかりしておかなければ、あちこちで傷みが出てくることになるでしょう。

この記事では空き家における外壁塗装の重要性について詳しく解説します。

空き家の外壁塗装は行わなければいけないのか?

空き家は特に収益を生むわけではありませんので、できる限りコストはかけたくないとの気持ちが強くなってしまいます。

そのため外壁塗装となると外壁の全てを塗装しなければいけませんので、費用がかかると思われてしまい、空き家の外壁塗装はあまり行われません。

空き家の外壁塗装は行った方が良いのでしょうか?

ここからは、空き家の外壁塗装を行う必要性について解説します。

(1)空き家の外壁塗装は維持管理上必要

空き家の外壁塗装は、維持管理において非常に大切です。

空き家で現在は利用していないとはいえ、きちんと維持管理して保持しておきたいのであれば、外壁塗装は定期的に行わなければいけません

長持ちさせるためには最も雨風にさらされる外壁のメンテナンスをきちんと行うことで維持管理に最も効果的といえるでしょう。

(2)外壁塗装を行わないことにより急速に劣化が早まることもある

逆に空き家だからといって、外壁塗装を行わなかったらどのような状態になるのでしょうか?

外壁塗装を行わなければ、最も雨風を受ける部分になりますので、急速に劣化が早まってしまいます。

外壁部分から、不具合個所が広がってしまいさまざまな個所に悪影響を及ぼしてしまう可能性が考えられます。

維持管理には大きなマイナス面が現れますので、外壁塗装が必要な場合は、直ちに取りかかることがおすすめです。

空き家の外壁塗装を行わなかった場合のリスクとは?

空き家の外壁塗装は、維持管理上とても大切であると述べました。

では、空き家の外壁塗装を怠ってしまうとどのようなリスクが考えられるのでしょうか?

外壁塗装を怠った場合には、さまざまなリスクを受けることになってしまいます。

ここからは空き家の外壁塗装を怠ってしまったために考えられるリスクについて、詳しく解説しましょう。

(1)外観の見栄えが悪くなってしまう

外観上の見栄えが悪くなってしまうことが挙げられます。

外観の見栄えが悪くなってしまうだけだと大きな悪影響を及ぼさないような気もするのではないでしょうか?

しかし、外観上の見栄えの悪さは近隣住民に対する不快感に繋がります。

またあまりにも外観が悪くなってしまうと、行政から「特定空き家」に指定される可能性も考えられます

「特定空き家」に指定されてしまうと、さまざまな罰則を受けてしまう場合もあり、最悪の場合は行政代執行による解体といった措置を取られてしまうのです。

外観の悪さから、さまざま悪影響を及ぼし経済的な損害を負ってしまうリスクがあることを理解しておきましょう。

(2)外壁にカビやコケなどが発生して衛生面が非常に悪くなる

外観塗装を行わないと外壁にカビや藻が付きやすくなってしまいます。

外壁塗装の塗料には、カビやコケなどの発生を防ぐ抗菌作用がありますが、年数が経過してしまうと抗菌作用もなくなってしまい、カビやコケなどが発生しやすくなるのです。

カビやコケなどが発生してしまうと、外観上も見た目が非常に悪くなりますが、最も懸念されるのは衛生面です。

近隣に小さい子供さんがいる場合などは、カビなどによる不衛生さを非常に気にする要因となってしまうでしょう。

カビやコケの発生も外壁塗装を怠ったために起こりうる大きなリスクといえます。

(3)ひび割れや塗膜剥がれなどで雨漏りが起こる

外壁塗装を怠ってしまったために起こりうる最も大きなリスクとして考えられるのが、ひび割れや塗膜剥がれによる雨漏れです。

外壁は住まいの中で雨風を最も受けやすい箇所ということを繰り返し述べました。

外壁塗装を怠ったためにひび割れや塗膜剥がれをそのままの状態で放置してしまうと、雨漏りの原因となってしまいます。

さらに、空き家ですのでなかなか管理に出向いていなければ、雨漏れの被害が大きく広がっており、多額の修繕費用が発生する可能性も考えられます。

そもそも外壁塗装の大きな目的は、劣化した外壁を雨漏れから守ることです。

雨漏りを放置することにより、修繕個所も劣化の度合いも非常に早くなってしまいますので最も注意が必要なリスクといえるでしょう。

空き家の外壁塗装を行うタイミングはいつ?

空き家には定期的に出向いたとしても毎日住んでいるわけではありませんので、劣化になかなか気づきにくいかもしれません。

空き家で、外壁塗装のタイミングに気づくためには、出向いたときに外壁の変化にいち早く気づく必要があります。

では、外壁がどのような状態になっていると外壁塗装が必要なタイミングなのでしょうか?

空き家で外壁塗装を行うタイミングについて解説します。

(1)光沢が無くなってきた

何となく外壁自体に光沢が無くなってきたと感じる場合は外壁塗装のタイミングです。

新築当初は、建物全体に光沢があり、キラキラしていると感じるのではないでしょうか?

塗装したばかりの外壁は塗膜防水の効果により、光沢を帯びています。

また、抗菌作用も働いていますので光沢が残っている場合は、外壁塗装の防水効果や抗菌効果が働いていると考えても良いでしょう。

しかし、外壁に光沢が無くなってしまうと、経年劣化により塗膜防水効果や抗菌効果が無くなってしまっている可能性が考えられます。

光沢の有無は、外壁塗装の必要性を見極めるポイントです。

(2)チョーキング現象の発生

チョーキング現象の発生も外壁塗装のタイミングを判断できる材料のひとつです。

塗膜が劣化していると、チョークの白い粉が出ているような状態が現れます。

これをチョーキング現象といい、塗膜が劣化していることがわかる現象です。

雨水や紫外線によって塗料に含まれる合成樹脂が分解されてしまいます。

この分解されたものがチョークの粉のように外壁面に付着する現象です。

空き家の管理に出向いた際に、外壁を触ってみて白い粉が付いていると、チョーキング現象の有無がわかります。

比較的外壁塗装のタイミングについて確認がしやすい現象といえるでしょう。

(3)塗膜の浮き、剥がれ

空き家に出向いた際に外壁面をざっと見廻してみると全体的に塗膜が浮いている状態や塗装が剥がれている部分が目に付く場合があります。

この場合も外壁塗装のタイミングです。

塗膜の浮きは、劣化の進行により塗膜自体が剥がれ始めている状態で、剥がれに関しては既に塗膜防水の性能を有していません。

なんとなく外壁の塗膜がデコボコとなっている状況だった場合は塗膜が浮いていている前兆です。

塗膜が働いていない状態が長く続いてしまうと、外壁自体も雨風や紫外線により、ますますダメージを受け続けている状態となっています。

このような状態を発見した場合も外壁塗装のタイミングといえるでしょう。

(4)カビやコケが出てきている

カビやコケの発生も外壁塗装のタイミングです。

前述しましたが、外壁用の塗料には防水性だけではなく、抗菌作用も有しています。

そのため、カビやコケが発生しているということは抗菌効果が無くなっていることを指しますので外壁塗装のタイミングです。

カビやコケが発生してしまうと、掃除で取れない場合は外壁自体の交換となってしまうかも知れません。

カビやコケは衛生面で近隣住民に不安感を与えることにもなってしまいますので、カビやコケを発見すると早めに外壁塗装に取り組んだ方が良いでしょう。

空き家の外壁塗装におすすめの塗料

ここまでは空き家に対する外壁塗装の重要性や、外壁塗装のタイミングなどについて前述しました。

空き家とはいえ定期的な外壁塗装は欠かせません。

外壁塗装を行うとはいえ、外壁塗装に使用する塗料の数は非常に多く、それぞれ特徴を持っています。

ここからはおすすめする外壁用塗料の特徴について詳しく解説しましょう。

(1)光触媒

近年、よく利用されている塗料が光触媒です。

太陽の光により汚れを自然と分解し、雨水で洗い落とすことができますのでメンテナンス時期が長いという特徴を持っています。

防カビや防藻効果にも優れていますので、清潔な状態の維持が可能です。

耐用年数は約20年と非常に長い期間効果を発揮する塗料といえるでしょう。

㎡あたりの単価は4,000円前後と若干高めですが、メンテナンス期間が長いのでメンテナンスのコストまで考えると割安ともいえます。

(2)フッ素塗料

汚れが付きにくい塗料として挙げられるのがフッ素塗料です。

フッ素というとフライパンなどに良く利用される塗料で長い効果も有します。耐久性は約20年前後です。

汚れが長期間防ぐことができるという点がフッ素塗料の最も大きなメリットといえるでしょう

㎡あたり単価も光触媒とあまり変わらず4,000円前後です。

(3)弾性塗料

外壁は長期間経過するとひび割れなどが発生するようになってしまい、外壁塗装だけでは間に合わなくなってしまう可能性が考えられます。

弾性塗料とはゴムのような特徴を持った塗料で、外壁にひび割れがでたとしても弾性塗料の性質によってひび割れ部分を隠すことが可能です。

モルタル造やコンクリート造の建物には非常に相性が良い塗料といえます。

弾性塗料は使用するものによって金額が大きく異なり、㎡あたりの単価が2,000円~5,000円と非常にばらつきがあります。

耐用年数も8年~15年と大きく異なりますので、逆を言うと自分の予算に合わせての選択が可能といえるでしょう。

(4)ラジカル塗料

塗膜を劣化させる要因としてラジカル成分の発生が挙げられます。

ラジカル成分を発生させず、塗料自体の劣化を抑える働きを有しているのがラジカル塗料です。

劣化しにくい塗料として利用されていますが、最もよく利用されている理由は単価が安いという点でしょう。

㎡当たりの単価が2,000円~3,500円程度と比較的安価なうえに、耐用年数が約15年と外壁塗料の中でも比較的長持ちである点が魅力です。

コスパの高い塗料として注目されています。

(5)遮熱塗料

近年の気温の上昇から、よく利用されているのが遮熱塗料です。

紫外線を防ぐ役割を持っており、塗膜と外壁材が劣化しにくい塗料といわれています。

外部の熱も遮断できる点から、建物のダメージを最小限に抑える働きを有する塗料です。

耐用年数も約15年~20年と比較的長持ちする点もメリットといえます。

㎡あたりの単価が5,500円前後と少し割高ではありますが、気温のストレスも回避できる塗料として利用する人が増えています

まとめ

空き家の外壁は見逃しがちな部分ではありますが、良くチェックしておかなければ雨漏りなどの被害にあってしまい建物全体に大きなダメージを負わせてしまいます。

そのまま放置しておくと外壁自体の交換といった事態にもなりますので、空き家とはいえ外壁塗装は行わなければいけません。

この記事では、外壁塗装に関しておすすめの塗料なども紹介しています。

空き家をきちんと維持管理していくのであれば、定期的な外壁塗装は欠かせないメンテナンスといえるでしょう。

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