空き家の蜂の巣対策・予防方法や駆除にかかる費用相場を解説

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空き家の蜂の巣対策・予防方法

季節にもよりますが、空き家に久しぶりに訪問すると、いつの間にか大きな蜂の巣ができている場合があります。

蜂に刺されてしまうと、人によってアナフィラキシーショックにより、生命を脅かす危険な状態になることも考えられるでしょう。

空き家に蜂の巣ができている場合、どのような点に注意しなければいけないのでしょうか?

また、空き家にある蜂の巣を予防する方法や、すでにできてしまっている場合は、どのような対処があるのでしょうか?

この記事では、空き家にできる蜂の巣について詳しく解説します。

空き家の蜂の巣があった場合に考えられるリスクとは

空き家で蜂の巣があると、どのようなリスクを所有者が負ってしまうのかが気になります。

まずは、空き家に蜂の巣ができた場合のリスクについて詳しく解説していきましょう。

(1)自分が刺されてしまいケガをしてしまう

空き家に蜂の巣ができている場合、気づかずに不注意で近づくと、刺されてしまいケガをしてしまうかもしれません。

前述しましたが、場合によっては、非常に危険な状態に陥ってしまう可能性も考えられます。

蜂は非常に危険です。蜂の中でも要注意な種類がスズメバチです。

スズメバチに刺されてしまうと激痛を伴うだけではなく、アナフィラキシーを引き起こす要因となってしまいます。

(2)近隣住民からのクレームを受けてしまう

蜂の巣ができてしまうと、当然ながら蜂が周囲を飛び回ります。

先ほど、空き家に出向いたときに自分が蜂に刺されるリスクを解説しましたが、近隣住民も同様のリスクを負ってしまいます

特に近隣住民は、時々しか空き家に出向かない所有者以上に危機感を感じるのではないでしょうか?

小さい子供さんがいるご家庭などは、特に敏感になってしまいます。

蜂の巣を早急に除去してもらいたいとの気持ちからクレームとなってしまいます。

近隣住民にとっては迷惑の種でしかありませんので、早急に対処する必要があるでしょう

(3)蜂の巣駆除を業者に頼むと費用がかかる

蜂の巣は自分で駆除できない場合、業者に依頼する必要があります。

この場合、費用がかかりますので経済的な面でリスクです。

詳しい費用については後程、詳しく述べますが、何も収益を生まない空き家に対して余計なコストがかかってしまうことになります。

ただ駆除しただけでは、再度蜂の巣ができる可能性も考えられ、1回で費用負担が終わるとは限りません

費用面の余計な負担がかかってしまう点も所有者にとってはリスクとなってしまうでしょう。

(4)自分で駆除する場合、ストレスを感じ手間もかかる

費用がかからないからといって、自分で駆除するとなると、これも手間やストレスを感じる要因となってしまいます。

前述したように、蜂は非常に危険です。

自分で蜂の巣を駆除しているときに自分が刺されてしまうことを考えなければいけません

特に、蜂の巣が大きくなっていると、それだけ蜂の数も多くなってしまい、駆除中に大量の蜂に襲われてしまうことも考える必要があります。

蜂に刺されることを注意しながら駆除しなければいけませんので多大なストレスを感じながら作業することになるでしょう。

費用面の節約から自分で行うことによるストレスや手間も大きなリスクといえます。

空き家の蜂の巣を発生させない予防方法には何がある?

空き家に蜂が発生しているとさまざまなリスクが降りかかってくることを解説しました。

では、空き家における蜂の巣を発生させない予防法にはどのようなものがあるのでしょうか?

ここからは空き家に蜂の巣を発生させない予防法について解説します。

(1)定期的な忌避剤の噴霧

定期的に訪問し、忌避剤などを撒いておくと、蜂の巣対策に効果的な予防法です。

忌避剤を散布する頻度としては月2回程度撒いておけばベストですが、その間大雨などにより忌避剤の効果が早く切れてしまうかもしれません。

雨の状況なども把握しながらの定期的な忌避剤散布が望まれます。

また、どこにでも撒いておけばいいというものでもありません。

もし、以前蜂の巣ができた場所があるならば、その場所を集中的に撒く必要があるでしょうし、その他蜂の巣をつくりやすい場所などの忌避剤を撒いておくといいでしょう

(2)壁や屋根に水を撒く

蜂の巣はどちらかといえば乾燥している場所や、軒下や樹木といった雨風がしのぎやすい場所に作ることが比較的多いといえます。

雨風や湿気が多いところは蜂の巣をあまり作りません。

軒下や樹木などに定期的に水を撒いておくと蜂の巣予防に効果的です。

ここで注意しておきたい点は、空き家も含む居住用の建物で木造住宅の場合は、水を撒きすぎると腐食の原因となってしまうことが考えられます

適度な散布にとどめておかなければいけません。

腐食が起こってしまうと、逆に外壁などの修繕費用がかかってしまう要因となってしまいます。

しかし水を撒くこと予防方法は、安価でできる蜂の巣予防といえるでしょう。

(3)庭木に木酢液を散布する

蜂の巣は、外壁や屋根といった建物外部だけではなく、庭木などに蜂の巣をつくる可能性も考えられます。

庭木に直接薬剤を散布してしまうと、庭木自体が枯れてしまうかもしれません。

そのため、庭木には蜂の巣防止として、木酢液を撒く方法が効果的です

木酢液とは、木材から出る乾留液の上澄み液のことで、害虫対策に効果があるといわれています。

木酢液は庭木をあまり傷めることなく蜂の巣駆除に利用可能です。

忌避剤と同様に雨などで流れる可能性も考えられますので、定期的な散布を行うことによる予防対策となるでしょう。

(4)防虫網を利用

忌避剤の散布や、水を撒く、木酢液の散布などは基本的に定期的な訪問が必要となります。

では、なかなか管理に出向けない場合はこのような対策を単発的に取ってもあまり予防効果は見込めない可能性が考えられるでしょう。

なかなか、空き家に出向けない場合は防虫網を利用してみてはいかがでしょうか?

蜂の巣ができそうな場所に防虫網を張っておくことで、蜂の侵入を防ぎます。

防虫網を張っておくと、なかなか管理に出向けなくても蜂の巣対策悩まされることは少なくなるでしょう。

効果的な予防方法といえるでしょう。

空き家で蜂の巣を調べる箇所

ここまでは空き家に蜂の巣ができた場合のリスクや予防方法などについて解説してきました。

適切な予防やリスクの回避には、どこに蜂の巣ができやすいのかを知っておくことも大切なポイントです。

ここからは、蜂の巣ができやすい場所などについて解説します。

(1)軒下や玄関

雨風をしのぎやすく比較的乾燥している場所にある、軒下や玄関などは蜂の巣ができやすいといえるでしょう。

特に、空き家ですので人の出入りがほとんどありません。

人の出入りがあれば早めに気づき、大きくなる前に駆除する機会も多いのですが、空き家ともなるとどんどん蜂の巣が大きくなってしまう可能性も考えられます。

蜂の巣をつくるには絶好の環境となりえる場所です。

空き家を訪問した際、玄関はわかりやすいですが、軒下は十分にチェックしましょう

(2)ベランダ周辺

空き家の2Fベランダ周辺も雨風がしのぎやすく蜂の巣がつくりやすい場所になります。

ベランダに出ると蜂が飛び交っていることもあり、窓を開けると宅内に侵入してしまうかもしれません。

ベランダの下部に蜂の巣をつくっていることが多く、ベランダに出ても気づかない場合も考えられます。

ベランダの蜂が内部に侵入すると、宅内の蜂を先に駆除しなければいけませんので手間がかかります

外からベランダの下をチェックして蜂の巣がないかどうかを確認し、宅内に入るようにしましょう。

ベランダ周辺も大事なチェック項目です。

(3)天井部分

非常にわかりにくい場所として挙げられるのが天井裏などの天井部分です。

修繕などをきちんと行っていない空き家では、屋根の間に隙間ができて、蜂が入り込み、蜂の巣をつくる場合があります。

天井裏は、まず雨風が入り込みません。

天井裏は人が気づきにくい場所となりますので、気づいたときには非常に大きくなっている場合もあります。

天井裏に蜂の巣ができている場合の駆除は、天井部分が非常に狭いことや蜂の巣自体も非常に大きくなっているケースが多いため、駆除業者に依頼した方がいいでしょう。

天井裏に蜂の巣ができると、非常にやっかいです。

屋根部分の修繕は、蜂の巣対策という意味でも欠かせません。

(4)給湯器など設備設置部分

給湯器などの設備部分も蜂の巣がつくられやすい場所です。

給湯器は少し温かいことや、雨風がしのぎやすい場所に設置されているので、蜂の巣がつくりやすい環境下といえます。

特に注意しておきたい箇所が給湯器と外壁の隙間部分です

あまり大きくはなりませんが、見つかりにくく駆除がしにくいといった点が挙げられます。

近年、ソーラーパネルを設置している家庭も多いのですが、ソーラーパネルと屋根の間に蜂の巣ができるケースも増えています。

設備が設置されている箇所と外壁や屋根の間などもチェックする必要があるでしょう。

空き家の蜂の巣を業者に頼んだ場合の費用や注意点は?

空き家に蜂の巣ができてしまうと、まず行うべきは早急な駆除です。

蜂の巣駆除は自分で行うこともできますが、場合によっては駆除業者に駆除を依頼しなければいけません。

では、自分でできる駆除と業者に依頼した方が良い場合にはどのような違いがあるのでしょうか?

また、業者の見つけ方や費用相場はどの程度なのでしょうか?

駆除を業者に頼んだ場合の費用などについて解説します。

(1)蜂の種類や巣の大きさ次第では業者の駆除が必要

蜂の巣が15㎝以上の場合や、スズメバチの蜂の巣を駆除する場合などは駆除業者に依頼することをおすすめします

蜂の巣駆除は必ずしも業者に依頼する必要はありませんが、大きさや蜂の種類などによっては非常にリスクが高くなります。

また、天井裏など駆除しにくい場所にある場合も駆除業者に依頼した方が良いでしょう。

(2)駆除業者の見つけ方

どのようにして駆除業者を見つけていいかわからないという人も多いのではないでしょうか?

最も探しやすい方法として挙げられるのはインターネットでの検索でしょう。

インターネットで検索すると、複数の駆除業者が出てきますので、空き家がある地域に対応できる駆除業者に依頼します。

もうひとつの方法として自治体へ問い合わせしても良いでしょう

自治体によっては複数の駆除業者とお付き合いがありますので、駆除業者を紹介してくれる場合もあります。

このような方法により駆除業者が見つけることが可能です。

(3)業者による蜂の駆除費用相場

蜂の巣駆除を業者に依頼する場合、費用は駆除業者によって異なりますが、一般的な駆除費用として10,000円以上見ておく必要があるでしょう。

蜂の種類によって金額の相場が異なり、

  • スズメバチ 最大50,000円程度
  • ミツバチ  最大30,000円程度
  • アシナがバチ最大30,000円程度

となります。

駆除する箇所や、蜂の巣の大きさによって金額が増減しますので、まずは見積もりで金額を把握しましょう。

(4)駆除業者は複数から見積もりを取ろう

駆除業者に依頼する際には、複数の業者から見積もりを取ることがおすすめです。

駆除業者の中には法外な金額を提示するケースもありますし、複数から見積もりを取ることを前もって言っておくと、最初から値引きした金額で見積もってくれるかもしれません。

また、サービス内容の比較などでも複数業者から自分に合った駆除業者の選択が可能となります。

まとめ

空き家の蜂の巣は、予防対策を取っておかなければすぐに巣をつくり、気づかないうちに大きくなってしまうと近隣住民に被害が及ぶかもしれません。

空き家に蜂の巣ができてしまうとさまざまなリスクがかかってきますので、予防対策をしっかり行うことが大切です。

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