空き家の放置はトラブルの原因に!回避策を解説

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空き家 放置 トラブル

空き家は、上手く有効活用すると一定の収益を上げることもできる資産です。

しかし、空き家を管理もせずに放置したままにしておくと、さまざまな費用がかかり逆にマイナスの資産となってしまう場合があります。

実際に空き家が放置されている状況が近年、空き家問題として社会問題化しており、早期解決に向けた取り組みが行われているのです。

空き家を放置しておくと、さまざまなリスクや実際にトラブルになった事例なども見られます。

この記事では、空き家を放置しておいた場合のリスクやトラブル事例、空き家の有効活用方法といった点について詳しく解説します。

空き家を放置しておくとどのようなリスクが考えられる

実際に空き家を放置してしまうと、どのようなリスクが考えられるのでしょうか?

ここからは空き家を放置しておくと考えられるリスクについて詳しく解説します。

(1)倒壊リスク

まず、最初に挙げられるのが倒壊のリスクです。

現在空き家で最も多いのが旧耐震基準のときに建てられた住まいが空き家となっており、空き家全体の7割に達するといわれています。

さらに空き家状態が続いていると、きちんとメンテナンスされていないケースが多く、建物の劣化が急速に進んでいる空き家が多いといえます。

つまり、ただでさえ耐震基準が低い上に建物の劣化が進んでいるので、倒壊のリスクをはらんでいるのです

管理されている住居では、ほとんどダメージを負わない程度の地震でも、旧耐震基準でメンテナンスされていない空き家の場合は、倒壊してしまう可能性があります。

空き家の倒壊事故は保険対象外となるケースもありますので、経済的にも大きな痛手となってしまうでしょう。

(2)資産価値の下落リスク

資産価値の下落も、空き家を放置するリスクのひとつです。

資産価値と売買価格は密接にリンクしており、資産価値が下がるということは売買価格が下がってしまうことに繋がります。

放置された空き家がある不動産を購入する場合、放置された空き家は、解体するか大幅にリノベーションしなければいけません

また放置され、劣化している空き家があると、どうしても土地の価格に影響しますので資産価値の下落に繋がります。

(3)犯罪のリスク

犯罪のリスクも十分に注意しなければいけません

空き家であることが周囲に知られてしまうと、犯罪に利用される場合があります。

違法薬物の受け渡し場所になるケースや、拉致監禁などに利用されるケースも考えられるでしょう。

違法薬物の栽培場所になっているケースなどもあります。

このような犯罪が行われた場所となってしまうと、治安面などにおいて近隣住民に迷惑をかけてしまいます。

これも空き家を放置している大きなリスクとなるのです。

(4)火災のリスク

前述した犯罪リスクとも重なる部分がありますが、空き家となると勝手に侵入し、不法侵入者が空き家で生活してしまうかもしれません。

この場合、火の不始末などにより火災が起こってしまうリスクがあります。

また、空き家は誰も住民がいないことから放火の可能性も考えなければいけません

火災原因として良く挙げられるのが、不審火や放火です。

不審火は先ほど述べましたが、放置された空き家は放火の対象となることもあり非常に大きな被害となってしまいます。

空き家を放置してしまうことによる近隣トラブル事例とは

空き家を放置してしまうリスクを前述しました。

放置された空き家のリスクの大半は近隣住民に迷惑をかけてしまうことが多く、近隣トラブルの大きな原因となってしまいます。

ここからは空き家を放置していることで起こる近隣トラブル事例をいくつか解説します。

(1)景観におけるトラブル

放置された空き家は、建物の劣化や、庭木が伸び放題になってしまい、景観を非常に損なう要因となります。

景観を損なう放置された空き家が近くにあると、心理的に近隣住民は気分が良いものではありません。

自分たちが所有している不動産にも悪影響を与えるのではないかといった不安感を持つことになるでしょう。

(2)害虫が発生するトラブル

空き家を放置することにより、換気などが十分になされなければ内部がジメジメと湿気を含んだ状態になってしまい、害虫が住みやすい環境をつくり出してしまいます。

また水道を使用していないため、水道管の中がカラカラになってしまうので、ねずみなどが下水から入ってくることも考えられます。

空き家の中に害虫が増えると、それらの害虫が外に出てしまい、近隣住民の住まいに入り込んでくるかもしれません。

害虫が増えることで野良猫や野良犬が住み着いてしまい、これもまた近隣住民の住まいに入り込んでくる可能性が考えられます。

害虫の発生も近隣住民とのトラブル事例になりやすいといえるでしょう

(3)不法投棄トラブル

放置され、管理されていない空き家は、庭木も伸び放題となってしまい、荒れ地と勘違いされるほど雑草が伸びている状態になることもよくあります。

そうなると、ゴミを捨てても目立たないので不法投棄されてもわからない場所として認識されてしまいます。

一旦不法投棄が始まってしまうと、次々と不法投棄が重なり、一気にゴミ屋敷となってしまうことにもなりかねません。

不法投棄が重なることにより害獣がゴミを食い荒らし、ゴミから悪臭が発生するケースなどもあり、近隣住民に大きな迷惑を及ぼすことに繋がります。

これも近隣トラブルとして起こりやすい事例です。

(4)植木などによるトラブル

放置されている空き家状態だと植木が伸びてしまい、近隣住民の敷地に入り込んでしまう場合があります。

放置された空き家の樹木などが入り込み、葉っぱなどが近隣住民の敷地に落ちてしまうことが考えられるでしょう。

掃除が非常に手間になり排水の詰まりが近隣住民の敷地で起こってしまうかもしれません。

また空き家から伸びてきた樹木の樹液が近隣住民の車についてしまうといった被害も考えられます。

これも植木によるトラブルとなるでしょう。

空き家の放置を回避する方法とは?

空き家を放置することにより、さまざまなリスクや近隣トラブルが起こりえる可能性があることを解説しました。

では空き家の放置を回避するためにはどのような方法が考えられるのでしょうか?

空き家の放置を回避する方法について解説します。

(1)こまめな管理

これができないから放置されている人も多いのでしょうが、やはりこまめな管理が必要です。

定期的に空き家に訪問し、換気や掃除、修繕個所の修繕手配などをすることにより、空き家とはいえきちんと管理された状態を保つことができます

月に数回訪問して、換気や不備箇所をチェックするだけでも管理の状態は劇的に改善しますので、こまめな訪問による管理が最も効果的な回避方法です。

(2)空き家管理サービスの活用

なかには空き家が遠方にあり、なかなか訪問できる機会が少ないといった状況の人も多いのではないでしょうか?

近年増加する空き家問題に対し、不動産会社が新たなサービスとして提供しているのが空き家管理サービスです。

月に1回か2回、管理担当者が空き家を訪問し、換気や不備箇所をチェックします。

中には、軽い草取りなども行っている場合もあり、遠方に住んでいてなかなか管理ができないお客様には好評なサービスです。

費用は、訪問回数やサービス内容によって異なりますが、月に5,000円~15,000円程度になります

このようなサービスを利用することでも空き家を放置している状態は改善するといえるでしょう。

(3)近所の親戚に頼む

空き家が実家だった場合、近所に親せきが住んでいることもあるでしょう。

たまに空き家を訪問してもらうことを親せきにお願いするのも放置状態の回避に繋がります。

あまり多くのことは望めないかもしれませんが、定期的に人が空き家に入っているだけでも防犯効果は高くなりますので、親せきに空き家チェックを依頼するのも効果的です。

(4)警備システムの導入

前述したように放置された空き家には、犯罪リスクや火災リスク、ゴミの不法投棄といった問題が降りかかる可能性が非常に高いといえるでしょう。

このようなリスクを避ける方法として挙げられるのが警備システムの導入です。

不審者が入ると、警備システムが作動し、警備会社が駆けつける内容で、防犯面が大幅に強化されます。

警備会社のステッカーが貼ってあるだけでも抑止効果に繋がりますので、効果的な空き家対策になるでしょう。

空き家の放置を防ぐ有効な活用方法とは

空き家の放置状態を回避する方法を前述しました。

もうひとつ空き家の放置状態をなくす方法として、空き家を有効活用する方法が考えられます。

ここからは、空き家の放置を防ぐ有効な活用方法について解説します。

(1)賃貸に出す

空き家を賃貸に出すことで、不動産を手放すことなく収入を得ることができます。

入居者がいることにより自然に管理もできている状態になりますので、建物の維持管理に繋がります。

そのまま不動産を保有しながら収益を得る、効果的な方法といえるでしょう。

(2)売却する

賃貸で借りるような場所になく、建物も古い状態ならば売却して現金がすることも活用方法のひとつです。

不動産は所有しているだけで税金などの納税義務が発生します

空き家状態で放置していると、税金や維持管理費用だけがかかってくることになりますので、賃貸需要がない場合は売却するのもいいでしょう。

(3)解体、更地にする

空き家の状態が悪く、築年数も古いが昔から先祖が所有している土地などはなかなか売却に踏み切れません。

空き家の管理をなくしたい場合は、解体し更地にしてはいかがでしょうか?

解体することにより空き家の修繕費用を負担する必要が無くなり、更地とすることで駐車場として貸し出すこともできるかもしれません

土地の固定資産税が高くなってしまいますが建物の固定資産税は無くなりますので、どちらの負担が大きいのかを見比べて判断するのもいいでしょう。

更地とすること建貸地として新たな需要が生まれる可能性も考えられます。

(4)自分たちで活用する

いっそのこと自分たちで住んでみてはいかがでしょうか?

生活圏が遠方にあり、メインの住居として難しい場合は別荘地としての活用も検討できます。

自分たちで使用するので、リフォーム費用なども最小限に抑えることも可能です。

まとめ

空き家状態の放置はできることなら避けておきたいものです。

空き家を放置することにより、さまざまなリスクやトラブルが発生する可能性が高まり、大きな経済的負担になってしまうことも考えられます。

空き家の回避方法や活用方法をしっかりと理解し、自分の空き家を最も効果的に活用するにはどの方法がベストなのかを見極めましょう。

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